2009年、小劇場を中心に作・演出を行っている佐古田に、
フリーで音響をしている滝口、同じくフリーで制作をしている岡村が、
突如「佐古田文学をやらないかと」持ちかけたことによって誕生した企画集団。
北とぴあ演劇祭2010にて、“少女病”を上演。
会場であるペガサスホールの動員記録を塗り替え、
性という大胆なテーマを実直に描いた内容が好評を博す。
今回は原作を“痴人の愛”に定め、新たな現代化に挑戦する。
脚本/演出プロフィール
佐古田康之(Yasuyuki Sakota)
1984年3月19日生まれ。三重県出身。
日本大学芸術学部演劇学科劇作コース卒。
在学中に複数劇団に客演、台本の提供などと活動するが、
より自分らしい創作をするため、突如『萌える劇作家』を名乗り、
萌える演劇創作集団モエプロを旗揚げした。
作風はお約束満載の王道青春ラブコメを得意とし、
それをどこまでも真面目に演劇として上演することから、
オタクの方もそうでない方からも驚かれている。
2011年には、3ヶ月連続本公演による、
ギャルゲのルート分岐を芝居で完全再現。
全く新しい手法がメディアなどで注目を集める。
さらに様々な会場でのイベント開催、シナリオ提供など、
精力的な活動を続けている。
原作者プロフィール
谷崎潤一郎(Junichiro Tanizaki)
1886年(明治19年)7月24日 - 1965年(昭和40年)7月30日)は、
近代日本を代表する小説家の一人。東京生まれ。
初期は耽美主義の一派とされるも、その作風は生涯に渡って様々に変遷を続け、
多くの佳作を残した。中でも、“痴人の愛”“春琴抄”“細雪”など、
情痴や時代風俗などのテーマを扱う通俗性と、文体や思想における芸術性を
高いレベルで融和させた純文学の秀作によって世評高く、「文豪」「大谷崎」と称された。